KEYWORDS 用語集

アースクレイドル

 プロジェクト・アーク(種の保存計画)で建造された巨大人工冬眠施設。アフリカ・ケニア地区の地下に存在し、
ソフィア・ネート博士が開発した自律型のスーパーコンピューター「メイガス」によって管理されている。内部には
生活空間、各種プラントのみならず機動兵器の開発施設や工場、軍事基地も存在している。異星人との戦争から逃れ、
未来へ生き延びるために(人間という種を保存するために)数千人規模の人間が人工冬眠に入る予定であったが、DC
戦争の勃発により中断。L5戦役後、ソフィア・ネート博士の意志に反してDC残党を迎え入れ、現在は彼らの拠点と
なっている。

アーマードモジュール

 戦闘機から発展した対異星人戦闘用の機動兵器の総称。重力質量・慣性質量分離能を有した高効率反動推進装置テス
ラ・ドライブによって単体での飛行が可能な上、戦闘機を凌駕した空中運動性を持つ。DC戦争中、DC側の主戦力と
なった。戦争終結後もイスルギ重工で生産が続行され、連邦軍の主力兵器として運用されている。また、リオン、ガー
リオン、バレリオンなど機体名称に「リオン」が含まれているのも特徴の一つ(例外あり)。これらを総称して、リオン
シリーズとも呼ばれる。

アイドネウス島

 南太平洋マーケサズ諸島沖にある孤島で、新西暦179年に謎の隕石メテオ3が落下した場所。その解析のため、
同島にはEOTI機関の本部が置かれ、そこで研究されたEOTや対異星人兵器技術はそのままDCの戦力基盤と
なった。なお、島全体がEOT機密保持の名目のもとで要塞化されている。要塞は地理的条件から防空と航空戦力
主体の構造を有す。DC戦争後は地球連邦軍の管轄下に置かれ、周辺海域も閉鎖されている。

ASRS(アスレス)

 Anti Sensor and Rader Suffia-field=対感知装置球状フィールド、
またはその発生装置を指す略称。「アスレス」と読む。DC残党が使用している一種のECMで、発信器を中心に
任意の半径で特殊な球状フィールド(ASRS)を形成、それに接触したレーダー波は球面を迂回して直進を続け、
レーダーの受像側は一切の発射波を受け取ることが出来なくなる。短時間しか使用できないのが欠点だが、DC
残党は連邦軍に対し、ASRS搭載機による奇襲を何度も成功させている。

EOT

 Extra Over Technologyの略で、アイドネウス島へ落下した隕石「メテオ3」から発見された
異星人の超技術の総称。ビアン・ゾルダーク博士が責任者を務めるEOTI機関によって解析・研究され、様々な分野、
特に軍事技術に革新的な進歩をもたらした。ただし、その技術や情報はEOT特別審議会によって管理され、一般社会
に応用されることはほとんどなかった。

イスルギ重工

 造船、発電所設備、航空機などを総合的に扱う企業。業界大手で歴史も古い。特に航空宇宙分野では豊富な実績を
誇り、軍需産業界でも重要な位置を占める。かつては地球連邦軍へ主力戦闘機F-32シュヴェールトなどを供給する
一方でEOTI機関と関係を持ち、DC戦争時には秘密裏にリオンシリーズの量産を行い、DCに協力していた。
 戦後、皮肉にも同シリーズは連邦軍の主力機として使用されることになり、安定した生産ラインを確保するため、
イスルギ重工がDCへ荷担した件は不問に付された。なお、前大戦中に社長であるレンジ・イスルギが死亡したため、
現在は娘のミツコがその座を受け継いでいる。

エアロゲイター

 エアロゲイターとはL5宙域に突如現れた自動惑星「ネビーイーム」を拠点とし、昆虫型の機動兵器「メギロート」
などで地球圏を襲撃した集団のことである(なお、「エアロゲイター」は地球側でつけられたコードネームである)。
彼らは地球人の優れた戦闘能力に着目し、自らの戦力として利用しようと画策したが、L5戦役の最終作戦「オペレー
ションSRW」において地球側に敗北。戦後、彼らの正体は何者かに精神操作・調整を受けた地球人であることが判明
した。なお、この事実は極秘とされ、公にはされていない。なお、ネビーイーム(地球側では「ホワイトスター」と
呼ばれている)は現在もL5宙域に残されており、連邦軍の管轄下で内部調査が続けられている。

ATX計画

 地球連邦軍内で進められている強襲用人型機動兵器の開発計画。SRX計画と双璧を成すプロジェクトであり、開発
責任者のマリオン・ラドム博士。彼女の意向でEOTを基本的に使用しない機体が作られている。本来の目的は連邦軍
の次期主力機の開発であるが、実際にはエースパイロットが使用するカスタム機の開発に移行しつつある。アルトアイ
ゼン、ヴァイスリッター、ビルトビルガー、ビルトファルケンはATX計画で作り出された機体である。

SRX計画

 地球圏防衛計画の一環で、地球連邦軍伊豆基地で進められている対異星人戦闘用特殊人型機動兵器の開発計画。
当初の開発責任者はイングラム・プリスケン。EOTが積極的に応用された「Rシリーズ」と呼ばれる試作機の開発が
行われている。一部の機体にはT-LINKシステム(念動力感知増幅装置)が搭載されているが、イングラム達は
システム適格者(加えて人型機動兵器の操縦や戦闘に関して、ある種のセンスを持ち合わせる人間)の選抜に難航して
いた。そこで、その解決策の一つとして講じられたのが、「バーニングPT」というパーソナルトルーパーの操縦シス
テムを模した対戦型ロボットゲームによって、広く一般から適格者を選び出すという賭け紛いの方法であった。それに
よって選ばれたのがリュウセイ・ダテであり、彼は後にRシリーズの1号機「R‐1」のパイロットとなる。
 なお、L5戦役時にイングラムはエアロゲイター側の特殊工作員であることが発覚し、SRX計画から離脱。彼は
自分が開発に関与したR‐1、R‐2パワード、R‐3パワード、そしてそれらが合体したSRXとの戦いの中で死亡
する。L5戦役後、SRX計画は人型機動兵器開発のエキスパートであるロバート・H・オオミヤ(ロブ)やカーク・
ハミル、そしてT‐LINKシステムの開発者であるケンゾウ・コバヤシによって継続されている。

SRXチーム

 SRX計画で開発された機体を運用する部隊。現在の隊長はヴィレッタ・バディム大尉。構成員は現場のリーダー
であるアヤ・コバヤシ大尉(R‐3パワードのパイロット)、リュウセイ・ダテ少尉(R‐1及びSRXのパイロット)、
ライディース・F・ブランシュタイン少尉(R‐2パワードのパイロット)。

L5戦役

 新西暦187年、DC戦争後に起きたエアロゲイターによる争乱の名称。「エルファイブせんえき」と読む。

スクール

 かつて連邦軍内に存在していた人型機動兵器パイロットの養成機関。特殊戦技教導隊の結成とほぼ同時に設立された。
当初は、既存兵器のパイロットにパーソナルトルーパーなど人型機動兵器への機種転換訓練を実施していたが、アード
ラー・コッホがスクールの責任者となってからは、その目指す所が一変した。彼は、既存兵器のパイロットを機種転換
させるのではなく、最初から人型機動兵器に乗ることを前提としたパイロットを養成しようとした。そして、彼は係累
がなく、反射神経や動体視力に優れた子供達を極秘裏に集めた。さらに日本特殊脳医学研究所からアギラ・セトメ博士
を招へいし、子供達の記憶消去や操作を担当させた。その上でアードラーは彼らに精神操作や薬物投与を行い、特殊訓
練を施した。彼は人型機動兵器の操縦や戦闘に特化した能力を持つ人間「ブーステッド・チルドレン」を短期間で作り
出そうとしたのである。
 子供達はアウルム(金)、アルジャン(銀)、ブロンゾ(青銅)、イエロ(鉄)、ラトゥーニ(真鍮)など金属の
名称を持ったクラスに分けられ、様々な用途に応じた調整を施された。だが、強引な手法がたたってか、優秀な成績を
出すまでに至った子供達はごくわずかであった。そして、非人道的な育成方法とそれに見合わぬ結果が問題となり、
スクールは解散。しかし、ブーステッド・チルドレンの訓練は、場所をDCに移して続けられることとなる。

地球連邦政府

 旧西暦2012年の隕石災害(ダブル・インパクト)以降の世界的混乱を経て、国際連合内の暫定組織から発展した
地球規模の政治機構。旧来の各国家=自治体の集合体上に存在する国際的な管理機関ではあるが、全地球人類の政治
機能が単一に集まったわけではなく、成立以前の中・小規模紛争などの国際問題も各自治体間にそのまま引き継いで
しまっている。

地球連邦軍

 旧西暦の国連特別軍が礎となった地球連邦政府管轄の国際軍事組織。連邦政府成立時の特殊状況から、経済や行政
等が従来の国家間調整に留まっているのに対し、軍事は最も明確に地球規模で統括された構造を持つ。旧西暦時代の
国家軍事組織が母体となっているため、各方面軍ごとに特徴がある。

DC戦争

 新西暦186年末から187年にかけて起きたDCによる争乱の名称。

ディバイン・クルセイダーズ(DC)

 異星人の侵略を予見したビアン・ゾルダーク博士が、EOTI機関を母体として結成した軍事結社。通称は「DC
(ディーシー)」。その目的は地球侵略を目論む異星人に対抗するため、地球圏に強大な軍事政権を打ち立てることで
あった。EOTI機関のメンバー以外にも連邦政府の要員や連邦軍の一部軍人、反地球連邦主義者や民族解放戦線の
闘士達が参加しており、コロニー統合軍も協力態勢を示していた。新西暦186年末、地球連邦政府及び連邦軍へ
反旗を翻し、アーマードモジュールによる電撃作戦で地球圏各地の軍事拠点の制圧に成功した(DC戦争の勃発)。
 だが、ビアンやコロニー統合軍総司令マイヤー・V・ブランシュタインがとったその手段は、両刃の剣でもあった。
自らが「敵」となることで地球人類に自分達が置かれた状況を模擬的に認識させ、早急に未曾有の脅威へ立ち向かう
意欲を煽ろうとしたのだが、内戦状態の継続は地球側の戦力そのものを疲弊させる危険性が高かった。
 それ故に彼らはDC戦争の早期決着を望みつつ、敵側(連邦軍側)の戦力をある程度温存させるという策を取ら
ざるを得なかった。また、ビアンは自分を倒す程の力を持った者達が現れた場合、彼らに地球圏の未来を託そうとも
考えていた。
 その矛盾した考えがビアン自身に敗北を呼び込み、利己的な目的でDCを利用する者達の増長を許したとも言える。
なお、ビアンは連邦軍の万能戦闘母艦ハガネによるDC本拠地奇襲作戦で戦死。彼を失ったDCは組織に混乱をきたし、
連邦軍に敗北した。

T‐LINKシステム

 SRX計画に参加しているケンゾウ・コバヤシ博士が開発した念動力感知増幅装置。人の思念を司る特殊な深層脳波
「T-αパルス」を抽出し、それによって物体の運動制御や機動兵器類の操縦補助などを行う。また、念動フィールド
と呼ばれる特殊な力場を発生させることもでき、防御壁を展開したり、力場自体を敵機にぶつけて損傷を与えることも
可能。さらに思念の増幅によってシステム使用者の特殊な認識力(触感に近い第六感)が広範囲で展開されるため、
敵機の捕捉や位置の把握もある程度可能となる。ただし、システムの機能は使用者の精神状態に左右され、過度の
リンクは脳に著しい負担をかける。なお、一定値以上のT-αパルスが検出された人間を「念動力者」と呼ぶ。

テスラ・ドライブ

 テスラ・ライヒ研究所で開発された高効率反動推進装置で、これの誕生は地球の機動兵器の歴史を塗り替えることに
なった。重力質量(重さ)と慣性質量(動かしにくさ)を別個に変化させることができ、これによって従来の推進剤を
加速させ、物体を効率的に推進させる仕組み。一種の重力制御装置とも言える。大気圏内飛行や宇宙航行が容易となる
が、開発当初は装置が大型化し、艦艇クラスにしか搭載できなかった。しかし、メテオ3のEOT(異星人の超技術)
解析情報によって重力制御系物理理論が大幅に進歩し、テスラ・ドライブそのものも超高性能化・小型化した。そして、
DCで開発されたアーマードモジュールを皮切りとして、20メートルクラスの人型機動兵器への搭載も可能となった。

特機

 特殊人型機動兵器、俗に言うスーパーロボットのこと。主に全長40メートル以上、特殊な動力源やシステムを搭載
した機体のことをこう呼ぶ。開発の手間やコストがパーソナルトルーパーやアーマードモジュール以上にかかるため、
生産数は非常に少ない。ただし、その攻撃力は高く、まさに一騎当千の機体。

特殊戦技教導隊

 人型機動兵器の戦技研究・構築やモーションデータの作成のため、地球連邦軍内で結成された部隊。現在のパーソナ
ルトルーパーに搭載されているTC-OSの基本的なモーションデータは、彼らが度重なる試験運用の末に作り出して
いったものである。隊長であるカーウァイ・ラウを始め、カイ・キタムラ、テンペスト・ホーカー、ゼンガー・ゾンボ
ルト、エルザム・V・ブランシュタイン、ギリアム・イェーガーら6名の精鋭により構成されていた。新西暦184年
に起きた事件がきっかけとなって解散しているが、個性に富んだ面々と彼らが挙げた成果によって、連邦軍内外で半ば
伝説化している。L5戦役後、再結成され、カイ・キタムラが隊長を務めている。

念動力者

 人の思念を司る特殊な深層脳波「T‐αパルス」を強く発生させることが出来る人間のこと。T‐LINKシステム
(念動力感知増幅装置)を介することによって、物体の運動制御や機動兵器の操縦補助、念動フィールドと呼ばれる
防御壁の発生、触感に近い第六感で敵機の捕捉や位置の把握などが出来る。また、念動力者同士による感応(念動
感応)も可能。ブリット、クスハ、リュウセイ、アヤなどがこれに該当する。

パーソナルトルーパー

 異星人エアロゲイターが保有していると思われる10メートル以上の有関節型機動兵器に対抗するため開発された
人型機動兵器の総称。記念すべきパーソナルトルーパー第1号機は、新西暦180年にロールアウトしたマオ・イン
ダストリー製のPTX-001「ゲシュペンスト」。マニピュレーターの搭載による武装換装の簡便性、二足歩行や
ホバリングによる高い踏破性が特徴。また、TC-OSによってパイロットは状況判断に徹し、最小限の操作をする
だけで機体自身がオートマティックに適切なモーションを選択、パイロットが意図した行動を達成する。

メテオ3

 新西暦179年、南太平洋マーケサズ諸島沖にあるアイドネウス島へ落下した隕石。EOTI機関の調査により、
エアロゲイターが意図的に地球へ飛来させたものだと推測されている。その理由として、L5宙域に突然出現した後で
地球へ落下したこと、落着前に自ら減速したこと、内部にEOTが他者に閲覧されるのを前提とした状態で封入されて
いたことなどが挙げられる。なお、メテオ3の名称は、旧西暦時代にニューヨークとモスクワに落下し、地球文明の
進歩を著しく阻害した隕石「メテオ1」及び「メテオ2」に次ぐものを意味している。