2016年6月4日、東京・舞浜アンフィシアターにて「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2016 〜25周年の感謝を込めて〜」が開催されました。スパロボ生誕25周年という節目の年に開催された本イベントには、多数の応募者の中から幸運にもチケットに当選したスパロボファン約1,500名が集まり、またイベントの生配信も公式サイト、バンダイチャンネル、ニコニコ生放送で行われました。
発売が待ち遠しい『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』と現在配信中の『スーパーロボット大戦X-Ω』、そしてサプライズとなった最新作『スーパーロボット大戦V』の最新情報はもちろん、キャストのみなさんによるスペシャルトークや大興奮のプレミアムライブと、新たな航海に旅立つ「スーパーロボット大戦」の門出にふさわしい、熱い熱いイベントとなりました。
イベントの開催にあたり、まずは主催者を代表して株式会社バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長 大下聡より「こうして生誕25周年を迎えることができたのは、多くの版権元様、関係者の皆様のご協力、そして何よりファンの皆様からの熱いご声援のおかげです。」とご挨拶を。
その後、ステージには神谷明さんの声が響きます。スパロボ25周年の感謝の気持ちと、今日一日一緒に盛り上がろうという神谷さんの声に、場内のテンションはうなぎ上り。そしてテンションが最高潮に達したとき、超感謝祭のオープニングはこの方、水木一郎さんがステージに登場! 舞台中央に登場した水木さんが「水木イリュージョンで開幕だぜっ!」というかけ声でスモークに包まれると、一瞬で客席に瞬間移動!? 毎回オープニングで大太鼓の演奏や舞台上を“飛び”ながらの熱唱と驚きの演出で登場される水木さんですが、今回は会場全員の度肝を抜くイリュージョンでの登場でした。そして歌うのは「グレートマジンガー」! 水木さんの熱唱に場内の熱気は一気に高まります!! 25周年を記念する超感謝祭は、驚きと興奮に満ちたオープニングで幕開けとなりました。
驚きのオープニングの後、ステージには司会進行を勤める置鮎龍太郎さんと相沢舞さん、そして神谷明さんと水木一郎さんが登場。さらに寺田貴信プロデューサーが登壇し、改めて場内のみなさんにご挨拶。
人生の半分を「スパロボ」と過ごしていると笑顔で語る寺田プロデューサーは、「20周年イベントのときには25周年のイベントを開催できるとは思っていませんでした。これもファンのみなさま、版権元様、関係各位のおかげです」と、感謝の気持ちを語りました。神谷さんも初めてスパロボのCMに登場させてもらった20年前の収録が懐かしいと語り、いろいろな思い出がつまった25周年を振り返っていました。
舞台が暗転しスクリーンにはスパロボの歴史を振り返る特別映像が流れ、スパロボ25周年記念作品第1弾「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」の最新映像が公開されます。
今回の映像には、すでに発表されているロボットとキャラクターだけでなく新規参戦キャラクターの発表も。特に「無限のフロンティア」から参戦する「ハーケン・ブロウニング」の登場では、場内から大きな歓声が起こっていました。
そして続くトークコーナーでは、「トーヤ・シウン」を演じる島﨑信長さん、「カティア・グリニャール」を演じる日笠陽子さん、「ハーケン・ブロウニング」を演じる檜山修之さん、そして「マサキ・アンドー」を演じる緑川光さんと寺田プロデューサー、塚中プロデューサーが登場。最新情報だけでなく収録時のエピソードが語られました。
オリジナルキャラクターとして登場するのは初めてだという島﨑さんは、とにかく収録時のセリフの量が多く苦労されたそうです。その分量はなんとスパロボのキャラクター最多とのこと。なぜそこまでの量になったかについては、初期と中期で感情の変化があり、さらにパートナーのキャラクター3人との掛け合いの組み合わせでそれほどまでの量になってしまったと、寺田プロデューサーから説明がされました。また「ハーケン」の参戦理由については、「無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ」を担当した塚中プロデューサーからの提案を受けたことが大きかったとのこと。また、同時期に「無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ」のシナリオライターである森住惣一郎さんからも提案があり、そして檜山さんからの「いずれOG本編にも出たい」という熱意も決め手の一つになったそうです。
ここでしか聞けない収録秘話がいくつも飛び出したトークコーナーはあっという間に終了の時間。最後に、主題歌を担当するJAM Projectのみなさんが登場。OPテーマ「Shining storm 〜烈火の如く〜」をライブで初披露。ハードなロックナンバーに会場内は大いに盛り上がりました。
つづく「スーパーロボット大戦X-Ω」のトークコーナーでは、置鮎龍太郎さん、緑川光さん、相沢舞さん、三上枝織さん、寺田プロデューサーが登壇。まずは大型バージョンアップ内容の詳細が解説された映像が公開されました。
映像では待望のボイスの実装をはじめ様々なアップデートが発表されましたが、さらに寺田プロデューサーからは「グランディード」の参戦決定と「X-Ω」のナビゲーターキャラクター「オリーヴ・オペール」のパイロット参戦というビッグニュースが飛び出します。「オリーヴ」のボイスを担当する三上さんは、「スパロボ学園」のPVに登場する瀬戸咲弥を演じさせていただきましたが、こうやってまたスパロボにかかわることができてとてもうれしいです」と喜びを語りました。
さらにステージでは現在配信中の高難易度クエストに緑川光さんが挑戦するというチャレンジ企画がおこなわれました。この高難易度クエストをクリアできたら全ユーザーにオメガクリスタルを合計50個プレゼントするというオオチプロデューサーの言葉に、緊張した面持ちで挑戦する緑川さん。途中、ハラハラする場面もありましたが、最後は愛機「ウイングガンダムゼロ」で2回連続の必殺技を決め見事攻略。無事にクリアできて、緑川さんもほっとした様子でした。
そしていよいよ新作タイトルの発表です。会場にいる誰もが固唾を飲んでスクリーンを見つめ、“25周年記念作品第2弾”の文字が映し出されると、場内からは大きな歓声がわき起こります。発表されたタイトルは、「スーパーロボット大戦V」。絶望に包まれた星を救うべく大宇宙の大海原にこぎ出す鋼の巨人たちの物語です。
参戦作品が発表されるたびにファンの歓声がうなりとなって会場を包みます。久々に登場する作品や、新規参戦作品には、一際大きな歓声があがっていました。
大興奮の新作映像に続くトークコーナーでは、鈴村健一さん、水樹奈々さん、緑川光さん、檜山修之さん、置鮎龍太郎さん、相沢舞さん、寺田プロデューサーが登壇。まずは寺田プロデューサーより、新作を「V」と名付けた理由と新規参戦作品についての解説がおこなわれました。
特に注目が集まる「宇宙戦艦ヤマト2199」ですが、寺田プロデューサーとしては以前からヤマトをスパロボに登場させることはできないか以前から検討はしていたそうです。そして「V」の制作開始にあたり、バンダイナムコエンターテインメント側から新たなクロスオーバーとして「ヤマト2199」はどうか?という提案があり、ロボット作品以外でも出られる要素を(ゲーム内で)用意できるのならば……ということで参戦が決まったそうです。また、決定には「宇宙戦艦ヤマト2199」で島大介を演じた鈴村さんから「ヤマトもスパロボに出たいです」というご意見をいただいていたそうです。背中を押してくれたとのこと。
ただ、スパロボファンのみなさんがどう感じるのか、夢に出てくるくらい思い悩んだそうです。そんな寺田プロデューサーの言葉に、会場からは割れんばかりの大きな拍手が。その拍手に、寺田プロデューサーはほっとした様子でした。
「宇宙戦艦ヤマト」といえば日本SFアニメ作品の祖ともいえる存在で、檜山さんや置鮎さんは直撃の世代。そんなヤマトと共演できることに、キャストのみなさんも興奮されている様子でした。
さらにトークの話題は「勇者特急マイトガイン」に移ります。檜山さん、緑川さん、置鮎さんの3人が初めて共演したのがこの「マイトガイン」だそうで、みなさん懐かしそうに当時を振り返っていました。「雷張ジョー」を演じる緑川さんは、「元祖無口キャラなのに、すごいしゃべったんだよ」と収録時のエピソードを披露、場内は笑い声に包まれます。
また「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の話題では、水樹さんが「まさかスパロボに出られるとは思ってもいなかったのでとてもうれしい」と喜びを語ります。あの個性的な「アンジュ」の台詞・口調は「V」でも健在とのことで、台詞の分量もかなりあるとのこと。彼女たちがスパロボの世界でどう活躍するのか、いまから楽しみですね。
そして最後に寺田プロデューサーから「スーパーロボット大戦V」は繁体字、韓国語、英語でのローカライズが決定しており、海外展開もおこなっていくと発表。文字通り、海を越える航海(=Voyage)の幕開けとなりました。
大興奮のトークライブの最後には、スペシャルゲストとしてささきいさおさんが登場! 鈴村さんによる「ヤマト抜錨!ヤマト発進!」のかけ声と共に登場したささきさんが「宇宙戦艦ヤマト」を熱唱され、その圧倒的な歌声と迫力に会場内は大いに盛り上がりました。
歌唱終了後のコメントでささきさんは、「スパロボのイベントで、なぜ僕がヤマトを歌うのかわからなかった。なんとスパロボに出るんですね! アニソンの大会とはまた違う熱気を感じます。歌えてよかった」と、感想を述べられました。
前半戦最後となるトークコーナーでは、ささきいさおさん、神谷明さん、水木一郎さんが登場。寺田プロデューサーをホスト役に、スパロボ25年の思い出、そしてそれ以前のアニメ収録時の話題が語られました。
スパロボをきっかけに昔のキャラクターを演じテーマソングを歌う機会ができてとてもうれしいと語るみなさんからは、自然と笑みがこぼれます。そしてささきさんからの「30周年までがんばらなきゃいけないね」という言葉に、場内から割れんばかりの拍手が巻き起こりました。
25周年の感謝を込めたプレミアムライブがいよいよスタート!
トップバッターは水木一郎さん。
「鋼鉄ジーグのうた」「コン・バトラーVのテーマ」「今がその時だ」を熱唱。そして最後は大好きな曲だという「鋼の方舟」を熱唱されました。
つづいて登場した美郷あきさんは、「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」のエンディングテーマ「僕らの自由」を披露。軽快でアップテンポな歌声が会場を包みます。
そして米倉千尋「嵐の中で輝いて」では、米倉さんから「スパロボ25周年おめでとうございます。これからもっと輝いていけるように、みんな声をだしてください!」との呼びかけが。会場一体となって大合唱となりました。
神谷さんの「チェンジゲッター スイッチ・オン! ゲッタービーム!!」のかけ声で登場されたのは、ささきいさおさん。歌うのはもちろん「ゲッターロボ!」です。息が切れないようにジムに通って走っていると笑いながら語るささきさんが次に歌うのは、「グレートマジンガー」「ゲッターロボG」「グレンダイザー」が登場する、まさにスーパーロボット大戦という歌「いざ行け! ロボット軍団」。その選曲に、場内からは驚きと喜びの声があがりました。
次に登場した水樹奈々さんは、自身が主人公をつとめた「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」のオープニングテーマ「禁断のレジスタンス」を熱唱。「クロスアンジュ」のスパロボ参戦が本当にうれしいと語る水樹さんは「キツいセリフも収録してきました(笑)。楽しみにしていてください」と収録時のエピソードも披露、場内を沸かせます。そして「スーパーロボット大戦」シリーズに初参加した思い出の曲、「UNCHAIN∞WORLD」を圧倒的なパフォーマンスで歌い上げました。
そしてトリを飾るのは、もちろんJAM Project! 「鋼のレジスタンス」「Rocks」「SKILL」とスパロボファンにはおなじみのナンバーを披露。場内の熱気は限界まで高まっていきます。
そして影山さんからの「アニキー!」の呼び声で、水木一郎さんが再び登場。水木さんから「鋼の救世主」を歌いますという言葉に場内は大盛り上がり。会場全体が一つになり、熱い熱いライブの最後を飾りました。
エンディングでは、声優陣とアーティスト全員が登壇してファンへメッセージを送り、水木一郎さんを中心に出演者全員で「マジンガーZ」を会場のみなさんと一緒に大合唱!さらに今回が初共演となる水木一郎さんと水樹奈々さんが並び“Wミズキ”でキメポーズを取ると、夢の競演にファンからひときわ大きな歓声があがりました。そして最後は、水木さんの「今度はスパロボ30周年で会おうZ!」という力強い言葉でフィナーレを迎えました。
これまでの歴史を胸に、新たな大海原への航海へと旅立つ「スーパーロボット大戦」シリーズの門出ともいえる超感謝祭は、みなさんのご声援のおかげで大成功で終えることができました。ご来場いただいたみなさん、ネット配信でご覧いただいたみなさん、本当にありがとうございました。